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いったい私はあの檸檬が好きだ。レモンエロウの絵具をチューブから
搾り出して固めたようなあの単純な色も、それからあの丈の詰まった
紡錘形の恰好も。
(中 略）
変にくすぐったい気持が街の上の私を微笑ませた。
丸善の棚へ黄金色に輝く恐ろしい爆弾を仕掛けて来た奇怪な悪漢が私で、
もう十分後にはあの丸善が美術の棚を中心として大爆発をするのだったら
どんなにおもしろいだろう。
梶井基次郎 『 檸 檬 』 より
『 檸 檬（れもん） 』は梶井基次郎の学生時代を題材にしているため、
当時の京都の町並みが詳しく書かれています。
普段、自転車で走っているような場所なので、「あ〜ここか〜」なんて
思い出しながら走るのも面白いです (*´▽｀*)
例えば、寺町通二条角「八百卯」は今でもあります。お店の前にはしっかり
＜梶井基次郎「檸檬」の店＞と宣伝してあったりしますww
麩屋町三条西入ル「丸善」は今はもうありませんが、移転した河原町の
お店も数年前に閉店してしまいました。まだ改装前の古いお店は、
古き良き雰囲気が漂っていました。子供ながらに洋書の絵本など
手にとってみたものです( ´艸｀)
『檸 檬』の主人公は、病による憂鬱に苛まれていましたが、
ふと足を止めた果物屋の店先に並んでいたレモンに強く惹かれます。
手に取ると、なぜかそれまでの不安な気持ちが和らぐのに気づきます。
気分をよくした主人公は、足の遠のいていた「丸善」に向かいます。
しかし、またしても不安に駆られた主人公は、画集を積み上げた上に
時限爆弾に見立ててレモンを置いて立ち去ります。
その後、自分を不安にさせた様々な物事が、爆弾に見立てたレモンに
よって爆破される様を思い浮かべて、一人ほくそ笑む。
全編にどよ〜んとした陰気な雰囲気が漂うこの小説のなかにあって、
暗闇に裸電球で光々と照らし出された「檸檬」の美しさは印象的に
脳裏に焼き付きます。
美しいレモンイエローがとても印象的な一品！
色も形も檸檬似のジェイドに、これまた檸檬型のぷっくりした水晶が
キラキラと光り、檸檬のフレッシュな色・香りまでもが伝わってくるかの
ようです。
白や生成りのコットンやリネンのシンプルなお洋服の首まわりに、
主役としてお着けいただきたいアイテムです。
春夏の爽やかな装いにどうぞ♪
【仕 様】・・・レモンジェイド（約３３×２０�弌法�水晶・ソープストーン・
グレーオニキス・チェコグラスビーズ・メタルパーツ（金色）
【サイズ】・・・全長 約４３+５（アジャスター）ｃｍ
下がり部分 約８ｃｍ
《追 記》２００９年１月２６日に「八百卯」は閉店されました。
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・ 型番 |
AN-69 |
・ 販売価格 |
4,000円(内税) |
・ 在庫数 |
Sold Out |
タイの切手 ��
